過労死防止学会

Japan Society for Karoshi Research

過労死防止学会第7回大会が開催されました

過労死防止学会第7回大会 開催  

過労死防止学会第7回大会が、名古屋の労働会館を会場にオンライン併用によるハイブリッド方式で、2021年9月11日・12日の2日間開催され、統一テーマ「過労死根絶に向けて、現状と課題 ― 「防止大綱」再改訂とハラスメント防止 ―」のもと、特別シンポジウム、共通論題、5つの分科会として行われました。
大会報告の内容は後日、『過労死防止学会誌』第2号に報告者による論文として掲載する予定です。

過労死防止学会 第7回大会 プログラム  

日程:2021年9月11日(土)、12日(日)  会場:労働会館・名古屋
大会テーマ 過労死根絶に向けて、現状と課題 ―「防止大綱」再改訂とハラスメント防止 ―

■会場: 労働会館・名古屋 本館 名古屋市熱田区沢下町9-3

■ 9月11日(土) 
◇10:00~12:30 分科会(自由論題)・特別分科会
第1分科会(自由論題) 司会:伊藤大一 第1会議室
「36協定で定める医師の延長労働時間の調査から明らかになった労働時間規制緩和の実態」
 三隅達也 宇部フロンティア大学人間健康学部助教〈オンライン報告〉
「教員の長時間・過重労働の実態 -教育現場からの報告と問題提起」
 清家智美 大阪過労死を考える家族の会〈オンライン報告〉
「学生として、過労死と向き合う~組織の歯車にもある自由 その権利行使の困難性と必要性」
 東京大学教養学部・「日本の医療の光と影」ゼミ〈オンライン報告〉
  横山智彦(情報理工学研究科2年)・手島浩太(理科Ⅰ類2年)・村上諒(文科Ⅰ類1年)
  代表講師:土谷良樹(東京大学教養学部非常勤講師・医師・東葛病院)

第2分科会(自由論題) 司会:松浦章 第2会議室
「過労死防止と労働時間短縮(週40時間制の反省)」
 寺内宏伸 労働法論文翻訳者、元労働基準監督官〈会場報告〉
「いの健全国センターのこの間の過労死防止をめぐる取り組み」
 岡村やよい 働く者のいのちと健康を守る全国センター事務局次長〈オンライン報告〉
「事例報告 過労自死に至るまでの心の変化と心理的負荷について」
 小林康子 神奈川過労死等を考える家族の会〈オンライン報告〉
「被災の症状の現れとその後の苦しい闘病生活の記録、その周囲の対応の記録についての考察」
 尾崎正典 静岡家族の会〈オンライン報告〉

特別分科会:啓発授業の現状と課題 座長:長井偉訓、細川孝 第3会議室
「過労死等防止啓発授業の実際」
 古川拓 過労死弁護団・弁護士〈オンライン報告〉
「神奈川の過労死啓発授業プロジェクトチームの取組み」
 川岸卓哉 神奈川過労死対策弁護団〈オンライン報告〉
「「過労死防止啓発授業」を通した生徒の意識への接近」
 桜井善行 愛知働くものの健康センター・定時制高校非常勤講師〈会場報告〉
「過労死防止啓発授業の現状と課題」
 中原のり子 東京過労死を考える家族の会 〈会場報告〉

◇13:30~16:30 特別シンポジウム 座長:粥川裕平、玉木一成 第1~3会議室
特別シンポジウムテーマ「過労死防止法制定7年、現状とこれからの課題」 
「過労死等を防止するにはどのような取組が必要か」
 高橋正也 労働安全衛生総合研究所過労死等防止調査研究センター長〈オンライン報告〉
・過労死等防止大綱の再改訂をめぐって
「過労死等防止対策推進法と防止対策大綱の意義と課題」 
 黒田兼一 元明治大学〈会場報告〉
「協議会における「7人委員」の活動と大綱改定への反映の成果について」
 岩城 穣 過労死防止全国センター事務局長、過労死等防止対策推進協議会委員〈オンライン報告〉
「大綱再改訂への家族の想いと願い」
 寺西笑子 全国過労死を考える家族の会〈オンライン報告〉
[予定討論] 「過労死防止学会の今後の課題」 川人博 過労死弁護団〈オンライン報告〉

◇16:40~17:30 会員総会

■ 9月12日(日) 
◇10:00~12:00 分科会(テーマ別)
第3分科会:運輸・交通分野 司会:松浦洋一郎 第1会議室
「航空労働者のコロナ禍での過重労働と精神的ストレス」
 奥平 隆 NPO法人航空の安全・いのちと人権を守る会副理事長〈オンライン報告〉
 生井良江 NPO法人航空の安全・いのちと人権を守る会理事〈オンライン報告〉
「A社-Tさんの過労死問題を考える」
 宗光美千代 NPO法人航空の安全・いのちと人権を守る会理事長〈オンライン報告〉
[関連報告]「客室乗務員のストレスと疲労 ― マトリックスからの一考察 ― 」
 坂口真澄 (一財)健康教育研究所

第4分科会:芸能従事者の働き方とコロナの影響について 司会:黒田兼一 第2会議室
「芸能従事者の安全衛生と労働加重性の実態」
 森崎めぐみ 全国芸能従事者労災保険センター理事長・俳優〈会場報告〉
「芸能実演家らの過労自死の実態」
 佐藤大和 日本エンターテイナーライツ協会(ERA)共同代表理事・
      レイ法律事務所代表弁護士・芸能法務研究者〈会場報告〉

☆12:40~13:00 ドキュメンタリー「過労自殺」 上映とお話
         同朋高等学校放送部 第1~3会議室

◇13:00~16:00 共通論題 座長:長井偉訓、脇田 滋 第1~3会議室
共通論題テーマ「職場のハラスメント防止法を巡る国際的動向と日本の課題」
  ※日本語と韓国語の同時通訳(Zoom利用)
「職場からハラスメントも過労死もなくすために:実効力ある包括的なハラスメント規制の国際的教訓から」
 大和田敢太 滋賀大学名誉教授〈オンライン報告〉
「韓国の職場内ハラスメント(harassment) 現象と課題」
 イム・サンヒョク 緑色(グリーン)病院院長〈オンライン報告〉
「日本のハラスメントの実態について」
 坂倉昇平 NPO法人POSSE理事〈オンライン報告〉
「トヨタシステムと労災・過労死・自死-トヨタを事例として-」
 猿田正機 愛知健康センター理事長・中京大学名誉教授〈オンライン報告〉
 [同時通訳:呉民淑、金良泰] 
                   [※敬称略]